ソロモン諸島










太平洋の戦跡を訪ねて 
戦場となった南の島々を巡る写真紀行のページ   

ソロモン諸島

Solomon Islands

img009.jpg美しいソロモンの海。波ひとつ無く鏡のような水面に入道雲が映る。

ニューギニア島の南東に浮かぶソロモンの島々では日米激突の主戦場として激しい戦闘が繰り広げられた。中でもガダルカナル島をめぐる戦いは有名である。私にとっては、昭和63年厚生省派遣遺骨集集団の一員としてソロモンに行ったのが初めての訪問だった。このとき見た海や島々の美しさに魅せられて、また自分なりの慰霊のため、その後平成元年と9年の2回再訪している。機会さえあれば何度でも行きたい場所である。訪れた場所は下記のとおり。

LinkIconガダルカナル島

  首都ホニアラ、ヘンダーソン飛行場、各地の戦跡と 慰霊碑など

LinkIconニュージョージア諸島

  ニュージョージア島ムンダ、ギゾ島と周辺の島々など

LinkIconショートランド諸島

  バラレ、ファウロ、ピエズ島

LinkIconその他の島々

  マライタ島、フロリダ諸島

LinkIconソロモンの人と自然

  人々と自然の魅力、印象的な生物など
img010.jpg多島海と、雲に映る円形の虹(ブロッケン現象と呼ぶそうである)と。 img011.jpg無数のサンゴ虫が気の遠くなる年月を掛けて造り上げた地形。ただ只美しい。
img012.jpgソロモン海の美しさは、もちろん中から見ても第一級である。これは珊瑚礁の浅瀬に浮ぶカヌーを下からみた図。

ソロモンへの行き方

 日本からの直行便は無い。オーストラリアのブリスベンから、カンタス航空がソロモン航空(SOLAIR)と共同運航している便(週2便)で首都ホニアラへ渡るのが一般的。また、フィジーのナンディ、PNGのポートモレスビー(成田から直行便あり)を経由するルートでも日本から一回乗り換えでホニアラに着ける。
 ホニアラからは他の島々の要所へのSOLAIRの飛行機便がある他、貨客船も利用できる(余程時間に余裕のある方以外にはお勧めできないが)。

渡航にあたっての注意事項

ソロモン諸島では1998年(平成10年)以来ガダルカナル島のもともとの住民とマライタ島からガ島に移り住んだ人々との対立が先鋭化、2000年にクーデターが発生して首相を監禁、またマライタ人とガ島人双方の民兵組織が無差別に住民を虐殺する事件が発生して極端に治安が悪化した。最近は停戦監視団が駐留して武力行使は収まっているものの、下記のような安全情報が外務省から出ている(平成16年7月現在)。

●首都ホニアラ市(含む郊外):「十分注意して下さい」(継続)
●首都ホニアラ市(含む郊外)を除くガダルカナル島、マライタ島:「渡航の是非を検討して下さい」(継続)
●ガダルカナル島及びマライタ島を除くソロモン全域:「十分注意して下さい」(継続)

 これらは渡航延期勧告や退避勧告よりは緩い警報だが、何かあってもおかしくないという危機感は持っている必要がある。渡航を検討されるのであれば、治安情報を十分に入手されたい。かく言う自分も、かつて暴動真っ只中のブーゲンビル島に出掛けていって散々な目にあったことがあるもので、このような経験を反面教師としていただければ幸いである。

 もうひとつ注意すべきは、ソロモンはマラリア汚染地だということ。マラリアの恐ろしさについてはピエズ島について書いたページを参照。これを防ぐにはクロロキンなどの予防薬を汚染地への渡航の少し前から飲み、また汚染地を離れてもしばらく飲み続ける必要がある。ただし予防薬も100%確実ではなく、かつ副作用もあるので、その効果とリスクを勘案して飲まない人もいる。日本ではマラリア予防薬は手に入れるのが難しいので実際には現地についてから飲むことになるであろう。