大東亜戦争戦没者並犠牲者追悼供養法要

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更新日 2010-03-17 | 作成日 2008-12-09

大東亜戦争戦没者並犠牲者追悼供養法要

浅草 寿仙院 副住職 崎津寛光

供養法要01.jpg浅草国際通り、寿仙院山門前に掲げられた法要案内掲示。飛び入り参加の方もいらっしゃいました。 去る8月16日(日)、日蓮宗 浅草 寿仙院に於いて、全国ソロモン会共催『大東亜戦争戦没者・犠牲者追悼供養法要』並びに『全国ソロモン会戦没者・物故者追悼供養法要』を厳修致しました。ご参列は、近現代史研究会会員並びに全国ソロモン会会員の皆様、そして新聞報道でお問い合わせ頂きました戦友、ご遺族の皆様で、この慰霊法要のために遠くは兵庫、京都、愛知、新潟方面をはじめ、関東一円より80余名の方々にご参集頂きました。
 私はこの寿仙院の副住職を勤めさせて頂いてまだ7年目ですが、幼少期より祖父や檀家さんの従軍話を聞いたり、戦記を読んでいた機会もありましたので、僧侶になった暁には、孫の世代の我々がしっかり後を継いでご供養していかねばならないと考えておりました。昨年よりソロモン諸島へ赴き、各戦場にて読経供養、そして遺骨収集をさせて頂きましたが、一般の方々で現地に赴いてご供養することは、時間的にも、金銭的にも限られることです。なんとかしてそんな皆様のためにも寺院で、とりわけ仏式によるご供養が国内で、自坊にて出来ないかと思案しておりましたところ、近現代史研究会、全国ソロモン会各位の皆々様のお力添えを賜り、また新聞各社の報道が成され、盛大に挙行することが出来ました。


供養法要03.jpg慰霊法要の様子。全国ソロモン会、安田会長による追悼文読み上げ。 今回ご縁を頂き、当慰霊法要にて皆々様から感じましたことは、終戦後64年が経過したにもかかわらず、戦没者、犠牲者の方々への真摯なご供養のお気持ちが大変深いということです。区別する訳ではありませんが、通常の法要とは異なった厳粛なる法要を勤めさせて頂くことが出来ました。法要後の昼食時には、当時を偲ぶお話を皆様めいめいでされていました。当山は日蓮宗ですので、この宗派に則した三僧による法要形式ではありましたが、所謂、宗旨宗派を越えて、只一心に成仏を念ずる皆様お一人お一人のお焼香と合掌姿が大変印象的でありました。


供養法要02.jpg寿仙院境内の宝塔に上げられたお塔婆の数々。ご供養された部隊や故人の方の名前が見てとれます。靖国神社での慰霊祭をはじめ、様々なご供養の仕方がありますが、仏式による今回の法要では、ご回向(えこう)と申しまして、より丁寧に、すなわち戦没年月日、戦没地、部隊名、階級、俗名、戒名等を、導師たる私がお読み上げし、ご本尊の御前にご来臨を請い奉り、あなた様のために、今こうして塔を建てて供養しますよ、と云う法華経の教えに沿ったお塔婆供養を致しました。勿論、通常のご供養では、亡くなった場所や、所属などは申し上げません。しかしながら、如何せん、お亡くなりになった想いや状況が、通常の場合と大変異なりますので、敢えて私は、かようなご回向を申し上げて、少しでもその英霊や犠牲者の諸霊位に近い情況、気持ちになってこそ、魂と魂が通じ合い、慰霊の誠を捧げられるものであると、自身の体験を通しまして皆様に申し上げたいのです。今回一様にご参列の皆々様からは、「こんなに丁寧なご供養をして頂けるとは思いませんでした」、「また来年も是非」等々のお声を頂きました。私も今後とも、一僧侶として、一日本人として、また近現代史研究会会員の一員として、成せるべきことを積極的にして参りたいと思う次第です。近々、境内に慰霊碑も建立し、来年もこの慰霊法要を営む予定です。是非、ご参列賜り、更なる英霊並びに犠牲者の諸霊位へのご供養を、ご一緒にお勤め頂ければと存じます。
 最後に、ご協力頂きました笹代表、事務局 中島様はじめご参列各位の皆様に、無事法要が執り行えましたこと、ここに深謝申し上げます。

合掌

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