メンバーが語るほか

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更新日 2010-03-17 | 作成日 2008-12-09

近現代史研究会メンバーが語る

第1回 笹幸恵「関心を持ったきっかけ」

「ああ、これは自分できちんと勉強しなければいけない」

sasa.pngそう明確に意識したのは、20歳ぐらいのときに読んだ『アーロン収容所』(会田雄次著・中公新書)でした。それまでも、幼いときに原爆の話を聞いて恐れおののき、戦争を描いたアニメ映画に涙して、「どうして人はこんな哀しい戦争をするのだろう?」と、素朴な疑問を抱いていました。
 小学生の私でさえ、「戦争はやってはならない」ということはわかります。ならば、なぜ当時の大人は戦争へと突き進んでいったのでしょう。この疑問は、私の中でずっと「しこり」として残っていました。そんなときに手にした『アーロン収容所』は、「戦争反対」という単純な考えで思考停止していた私にとって、目からウロコだったのです。戦争をしないためには、過去の戦争をきちんと学ばなければならない̶̶。

きちんと向き合うようになったのは30歳になってから。取材で訪れたガダルカナル島は、今思えば、私の人生を変えた旅でした。それからというもの、憑かれたようにかつての戦地をめぐる旅を重ねてきました。
 戦争体験者の「声なき声」は、無知だった私を無言のうちに責め立てました。父を亡くした遺児たちが現地へ慰霊に訪れ、「おとうさ~ん」と叫ぶ声は、何不自由なく暮らしてきた自分の生活が、いかに恵まれているかを教えてくれました。何も知らずにいるのは、ただそれだけで罪深いことです。あの時代、人々は何を思い、どう生きてきたのか。きっと一生かけても勉強し尽くすことなどできないでしょう。けれども、彼らを弔い、彼らの存在を学び続けていくことは、現代の繁栄を享受する私ができる、せめてものことだと思っています。

新入会員よりひとこと

安田藤一郎

 全国ソロモン会の会長をしております安田です。今回、皆さまと共に勉強できますことを楽しみに思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
(第4回聴講会に講師としてお越しい頂いた折ご入会いただきました。by Sasa)

石田賢一

ishida.jpg厳しい時代を生きた方々は、私達若い世代が、日本人として足りない重要な部分を持っていらっしゃいます。聴講会で先人の苦労・気概を学び、それを少しでも次の世代に伝えていきたいと思います。

小野泰彦

 松村さんに声をかけていただき、この会に参加致しました。この研究会が、今の時代に大東亜戦争での日本の戦ひについて真摯なアプローチをされてゐる事に、とても好感を持ちました。今時なぜ戦争かといへば、野口健さんが遺骨収集を始められたやうに現代日本に欠けたものの恢復のためだと私は考へます。皆様宜しく御願ひします。

PandA会活動趣旨

本会は近現代史、とりわけ先の戦争について、戦後世代が理解を深めていくことを目的とし、平成21年1月に本格的に発足いたしました。二か月に一度の聴講会では戦争体験者の方々のお話に耳を傾け、聴講会のない月にはフィールドワークとして国内の戦跡めぐりを実施しています。当会の活動を通して、
各メンバーがあの戦争とは何だったのか、また戦後日本のあり方を考えていきたいと思っています。少しでも戦争に関心のある方は、ぜひご参加ください!

お申込み・お問合せは事務局まで、
コチラよりご連絡下さい。

編集後記

 PandA会を正式に発足させてから8ヵ月が経ちました。発足準備のためのプレ会合で友人知人に集まってもらったのは、平成20年3月のことです。あれから紆余曲折を経て現在のような形となり、会報を発行する精神的余裕(?)も生まれてきました。このたび第一号ができあがりましたので、お届いたします。編集長まだまだ至らぬ点があるかと思いますが、まずは皆様に会の活動を知っていただきたいとの思いで作成いたしました。各メンバーの思いや、それぞれの取組みなども随時掲載し、交流のきっかけになることを願っています。皆様からのご指摘、ご提案、ご叱責をお待ちいたしております。

メンバーブログリンク

ガダルカナル島 『丸山道』自主派遣隊公式ブログ ガダルカナル島 『丸山道』自主派遣隊公式ブログ
遺骨帰還活動を行う学生が、『丸山道』自主派遣隊の様子をお知らせします。

日々是熊猫日記PandA会代表笹幸恵ブログ
ぱんつぶ。ぱんつぶ。笹幸恵のブログ。

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