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更新日 2015-11-18 | 作成日 2008-12-09

近現代史研究会第30回聴講会が開催されました

◆近現代史研究会 聴講会(第30回)概要◆

  • 講演テーマ:「「桜花隊」の直掩機~零戦搭乗員が語る特攻作戦と本土防衛」
  • 講師:野口 剛 先生

◆開催日時

  • 平成27年11月14日(土)14時~18時

◆開催場所

  • アークヒルズコミュニティーセンター
  • 住  所:港区六本木1-3-39 アークタワーズイースト2階
  • アクセス:地下鉄南北線 六本木1丁目駅 3番出口より徒歩3分

聴講会中のスナップ     聴講会中のスナップ
当時の様子を語る野口剛先生     野口剛先生を囲んでの集合写真


◆講師プロフィール

  • 野口 剛(のぐち たけし)
  • 大正14年、東京生まれ。昭和16年5月、乙種飛行予科練習生として土浦海軍航空隊に入隊。昭和18年5月、第16期乙種飛行予科練習生教程卒業。第32期飛行練習生操縦 特修者(陸)として出水海軍航空隊へ入隊。昭和19年11月、七二一海軍航空隊三〇六飛行隊附、神ノ池海軍神雷部隊に配属。昭和20年3月18日、富高基地で邀撃戦に参加。21日、第一神風桜花特別攻撃隊神雷部隊の直掩機として参加。被弾により不時着。終戦時、海軍上等飛 行兵曹。

参加者の感想

91歳という御年を感じさせない、矍鑠とされておられたのがとても印 象的でした。ご本人はおっしゃっていませんが、多分たいへん優秀なパイロットだったのではないでしょうか。九七戦に乗る可能性が高いな ら、急降下爆撃を志望して最新の機体に乗りたい、また予科練の乙種を選択した理由もより長い時間学べるからなど、じつに合理的に、かつ先 を考えて行動・決断されていることに感じ入りました。こういった考え方が、大戦を生き延びることにつながっているように感じました。

(54歳・男性)

私は今回初めて従軍経験者のお話をお聞きしました。予科練の入隊や訓練内容を詳しく聞けてとても興味深 かったです。空母の発着艦訓練もこうだったのかと知ることができたのがとても新鮮でした。初めて桜花を見たとき、これならいけると 思っていたのが意外でした。初出撃での桜花隊の全滅と自らの被撃墜、その後の邀撃戦など洗浄や戦争の状況がとても生々しいものでし た。今回のお話を聞き、あの戦争がどのようなものだったのか、理解を深めることができました。この体験は私にとってとても貴重なもの になりました。

(17歳・男性)

神雷部隊での出撃、桜花隊の目前での全滅、そして度重なる邀撃に被撃墜数回と壮絶なご体験をされながら淡々と 冷静に語られる口ぶりが印象的でした。特に錦江湾に落とされて漂流中も、四時間も水に浸っていながら死を覚悟したりはなかったとの、自分 の運に対する自信を感じさせるお話が記憶に残ります。落下傘を着けたまま真下に落ちると傘が被さって溺れてしまうという、ディテールに及 ぶとても素晴らしいお話でした。若者たちに残したい言葉として五分前精神を挙げていらしたのは、精神主義ではなく、現代でも通じることと して好印象でした。

(49歳・男性)

本日は、大変貴重なお話を誠にありがとうございました。桜花隊の初出撃を直掩されたということで、今日を本当 に楽しみにして参りました。野中少佐の話など、実際に少佐や他の方々と共に戦った野口先生の口から聞くことが出来て感動しています。いろ いろな本が出ていますが、本を読んでも、どこか物語を読んでいるような感覚に陥ることが少なくありません。今日のように近い距離で実際に 体験された先生とお会いすると、つい70年前に、実際に起こった戦争であることを、あらためて実感します。私の祖父は昭和18年 に亡くなり、祖母は戦争の話をほとんどせずに亡くなりました。先生のお話を聞くことで、私の祖父母が生きた時代を少し体感できたような気 がします。心に沁みました。どうもありがとうございました。聴講できて、幸せです。

(35歳・女性)

近現代史研究会第29回聴講会が開催されました

◆近現代史研究会 聴講会(第29回)概要◆

  • 講演テーマ:「特年兵が見た戦争~比島沖海戦から朝鮮掃海まで~」
  • 講師:出雲 博 先生

◆開催日時

  • 平成27年4月4日(土)14時~18時

◆開催場所

  • アークヒルズコミュニティーセンター
  • 住  所:港区六本木1-3-39 アークタワーズイースト2階
  • アクセス:地下鉄南北線 六本木1丁目駅 3番出口より徒歩3分

聴講会中のスナップ     聴講会中のスナップ
当時の様子を語る出雲博先生     出雲博先生を囲んでの集合写真


◆講師プロフィール

  • 出雲 博(いずも ひろし)
  • 昭和2年、島根県生まれ(88歳)。海軍特別年少兵第一期生として15歳で呉鎮守府大竹海兵団に入隊。昭和18年12月「伊勢」乗り組み、20年3月、標的艦「大指」艤装員。同年、呉海兵団を経て徳山燃料庁所属。戦後は復員輸送に携わり、昭和23年4月、海上保安庁航路啓開部隊に入隊。朝鮮戦争では試験船「泰正丸」に乗り組み、掃海に従事。その後、海上自衛隊に入隊、幹部候補生学校幹部予定者課程を経て、第二術科学校で教官、教材課長などを歴任。昭和52年6月、「ふじ」応急長を最後に3等海佐で自衛隊を定年となった。

参加者の感想

同じ体験をされても、出雲さんのように海軍に対する思い、尊敬する気持ちを持たれない方もいらっしゃるかと思 います。ですが、ご自身の体験をとても肯定的にとらえ、良い事も悪い事もお話しされていらっしゃるので、私も素直に話を受け入れられまし た。とにかく明るくお話しされているので、私も明るい気持ちになりました(笑)。以前少しお伺いした横浜大空襲のお話を詳しくお伺いした かったです。どうもありがとうございました!

(42歳・男性)

本日は大変貴重なお話を伺う事ができ、ありがとうございました。出雲さんの張りのある大きな声でのお話には圧 倒される思いで引き込まれてしまいました。人生、一期一会と言いますが、5回の転勤先ではすべて人格のすぐれた上官・先輩に恵まれたとの事、誠実に生きてこられた出雲さんならではのお 話と感じ入りました。また戦後、掃海に従事された事は日本の復興に大きく貢献された事と思います。楽しくお話を伺いましたが、ご苦労も多 かったと思います。貴重なお話、ありがとうございました。

(59歳・男性)

以前映画で観た『海軍特別年少兵』の実際のお話を聞く事ができました。昭和生まれの方の実戦のお話も珍し いと思います。特に、昭和20年2月、シンガポールから帰る話を実際に聞けた事に喜びを感じて います。昭和20年になって戦艦が行動する事はほとんどないので、これもまた珍しい話と思います。沖縄のひめゆり資料館で も、実際に参加された方のお話は終了するそうですが、実際に参加された方のお話はますます貴重なものになると思います。体験された方 のお話の迫力には追い付かない事を常々感じます。海軍がすべて、は良い言葉でした。以前にも海軍でも生活は2年だったが、それは特別 の期間であり、その後の長い期間よりも濃いものであったとおっしゃった方がいらっしゃいましたが、まさしくそれであったと思います。

(50歳・男性)

お声が元気で張りがあるのに先ず感銘を受け、ご記憶がはっきりしてユーモアを交えてのお話にぐいぐいと引き込 まれました。「伊勢」着任時の姓名申告を当時の口調でされたときには姿勢を一層正しくされ、確かに海軍の伝統を現代までつないで来られた 方だとの感がありました。やはり回天菊水隊で戦死された村上少尉のエピソードが一番印象深かったのですが、組織の印象は対応した人に左右 されることを良く認識させられました。特年兵の活躍した時期は戦争末期のため陰惨な話ばかり伝わっているように思いますが、考えを改める 必要がありました。

(48歳・男性)

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