過去の聴講会

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更新日 2013-10-07 | 作成日 2008-12-09

近現代史研究会第27回聴講会が開催されました

◆近現代史研究会 聴講会(第27回)概要◆

  • 講演テーマ 「占守島−停戦交渉軍使の回想」
  • 講師 長島 厚(ながしま あつし)先生

■開催日時

  • 平成25年11月30日(土) 14時〜16時

■開催場所

  • アークヒルズコミュニティーセンター
  • 住  所:港区六本木1-3-39 アークタワーズイースト2階
  • アクセス:地下鉄南北線 六本木1丁目駅 3番出口より徒歩3分

聴講会中のスナップ     聴講会中のスナップ
ご挨拶される長島先生     長島先生を囲んでの集合写真



■講師プロフィール

大正10年7月 山口県生まれ
昭和16年7月に陸軍士官学校(55期)を繰り上げ卒業後、戦車第四聯隊付の見習士官としてソ満国境の虎林へ。
同年10月少尉任官。公主嶺陸軍戦車学校に入学。その後、戦車第十一聯隊に配属となる。
昭和18年1月 中尉任官
昭和19年4月 占守島上陸
同年10月に第九十一師団司令部参謀部に配属替えとなる。
  12月 大尉任官
昭和20年8月15日、敗戦となるも18日にソ連軍が占守島に上陸し、停戦交渉の軍使となる。8月21日に停戦交渉が成立、武装解除の後、ソ連に抑留される。
昭和23年5月復員。現在、「北千島慰霊の会」会長。

参加者の感想

占守島の戦いについては、日本がポツダム宣言受諾後、武装解除の最中にソ連軍による占領という事で、現地に居た部隊はさぞ驚きととまどいの中、戦ったのだろうと想像しておりました。長島先生はとてもユーモアのある方で、笑いも含めてお話し下さいましたが、その任務は重責であったろうし、自分の命よりも何よりソ連軍に停戦交渉の手紙を渡す事を目的にひた走られたのだろうと想像いたしました。日本人の多くが8/15に終戦と思っている中で、3日後にソ連軍との戦いがあった事を忘れてはならないと思いました。ありがとうございました。

(41歳・女性)

激しい戦地での大変な任務のお話にもかかわらず、非常にユーモアを交えながらお話しされてとても楽しい時間が過ごせて良かったです。戦争体験の話も人によって様々なのだということを本当に痛感しました。メディアに出る戦争体験の話は只々悲惨だったという話ばかりなので、そうではない長島先生の体験談のような本当にリアルな喜怒哀楽が入り混じったお話を、もっとメディアで取り上げるべきだと強く思いました。

(38歳・男性)

本等でお話の概要は知っていましたが、その中で受けた印象より朗らかで、こちらの気構えがすっかりほぐれてしまいました。本日はありがとうございました。

(43歳・女性)

温厚でユーモアあふれる長島先生のお話に引き込まれました。内容も幅広くボッシュ製品の優秀さ、こんな物作りをするドイツと組めば勝てる…やはり現在の世界経済におけるドイツ製品を見れば納得できるなと思いました。圧巻はやはり停戦交渉に至るまでの走りに走った武勇、判断、多くの能力を瞬時に発揮された「ハラキリ」の場面には手に汗を握る思いでした。命の極限において祖国を守られた日本軍をあらためて誇りに思いました。本当に貴重なお話をありがとうございました。

(55歳・男性)

近現代史研究会第26回聴講会が開催されました

◆近現代史研究会 聴講会(第26回)概要◆

  • 講演テーマ 「1945年 大学生と特攻 -体制批判の大学生が特攻とどう向きあったか?-」
  • 講師 大之木英雄(おおのきひでお)先生

■開催日時

  • 平成25年9月28日(土) 14時〜16時半

■開催場所

  • アークヒルズコミュニティーセンター
  • 住  所:港区六本木1-3-39 アークタワーズイースト2階
  • アクセス:地下鉄南北線 六本木1丁目駅 3番出口より徒歩3分

聴講会中のスナップ     聴講会中のスナップ
大之木英雄先生とのスナップ     大之木英雄 先生



■講師プロフィール

大之木グループ代表。呉水交会名誉会長。
大正11年2月生まれ(91歳)。昭和14年東京商科大(現一橋大)予科に入学。
昭和18年12月、学徒出陣により海軍大竹海兵団に入団。
昭和19年2月土浦海軍航空隊、同年五月出水海軍航空隊にて操縦訓練、 続いて9月、元山海軍航空隊に移り零戦での訓練を行なう。
昭和20年8月筑波海軍航空隊に移り、終戦を迎える。海軍中尉。

参加者の感想

先生の大きな声で圧倒されるようなお話は大変迫力がありました。また聞く側にわかりやすく、疑問に持ちそうなことを細かく説明していただき、かゆいところに手が届くような、素晴らしい講演でした。とくに特攻に指名されてからの心の葛藤がどのように変わっていったか、日本男子として自分自身にも大きく心に響くものがありました。日本国民としての責任、日本男子としての責任、ということをあらためて考えさせられる思いでした。

(50代・男性)

数多くの特攻戦死者の意見と実名を挙げて紹介くださり、当事者ならではのすごみがありました。大変に、驚くばかりの記憶の鮮明さで、お話の一つ一つが貴重でした。これまで伺った話の中でも内容の濃さでは随一だったかと思います。特攻戦死者の思いを届けてくださってありがとうございました。西洋的価値観によって勉強していたが、覚悟を決めさせたのは万葉集のような伝統的価値観であったというところも、やはり、と思わせるものでした。

(40代・男性)

非常にわかりやすく明確なお話でした。この会で涙を流したのは初めてです。アメリカで後輩のご母堂と会った話で、当時の若者の精一杯の生き方が「死」に向かっていたというのが特攻だと思いました。また、大和魂とは知性ある者の中から生まれることも再確認しました。

(50代・男性)

「特攻」について考えを新たにできた素晴らしい会でした。ポーツマスでの御体験、訪問した子供たちへ「どうか見てやってくれ!これが日本の軍人である」の言葉には大変感動しました。空母バンカーヒルに突入された2機の零戦について書かれた本でも感じた特攻隊員の方の崇高さ、さわやかさを直に感じることができました。ありがとうございました。

(50代・男性)

近現代史研究会第25回聴講会が開催されました

◆近現代史研究会 聴講会(第25回)概要◆

  • 講演テーマ 「インパール作戦の回想」
  • 講師 今泉清詞(いまいずみせいじ)先生

■開催日時

  • 平成25年7月21日(日) 14時〜
  • 受付開始 13時30分

■開催場所

  • アークヒルズコミュニティーセンター
  • 住  所:港区六本木1-3-39 アークタワーズイースト2階
  • アクセス:地下鉄南北線 六本木1丁目駅 3番出口より徒歩3分

聴講会中のスナップ     聴講会中のスナップ
今泉清詞先生とのスナップ     今泉清詞 先生



■講師プロフィール

大正12年、新潟県生まれ。昭和16年に18歳で現役志願、同年12月、仙台歩兵第四聯隊に入営、新兵教育を受けて昭和17年3月12日、中支派遣第十三師団歩兵第五十八聯隊に転属。同日、広島県宇品港を出帆、3月22日漢口上陸、第四中隊に配属。湖北省一帯の警備に従事。
昭和18年1月27日、南方派遣のため呉淞(ウースン)を出帆、2月10日シンガポールに上陸、マレー半島に駐屯。同年六月、マレーシアのタイピンからタイ国境を超えて七月にビルマ・ペグー着。なお昭和18年3月、歩兵第五十八聯隊は第三十一師団に編入となり、インパール作戦に参加する。
昭和19年4月18日、今泉氏の所属する第四中隊はコヒマ戦線にて全滅、聯隊本部に事務要員として派遣されていた今泉氏は生き残った。7月には全軍に撤退命令があり、タイ国境付近で終戦を迎え、昭和21年7月復員。
日本兵を助けてくれたビルマの人々の恩に報いようと、戦後は来日するミャンマー人留学生に対する奨学金事業を20年続けられた。

参加者の感想

本日は大変貴重なお話をありがとうございました。インパール作戦での苛酷極まる行軍、白骨街道、ある程度の読物等の知識はあったとはいえ、先生の生の現場の状況等、兵士の極限状態が伝わってきました。ビルマの方々の優しさになんとか応えたいと先生の起こされた活動には感動しました。戦争は悲惨だから悪い、で終わらせることなく、現在の日本を取り巻く現状を直視していきます。

(54歳・男性)

激動の時代の生き様を見ることができました。三ヵ月の新兵訓練をして、中支、ビルマ戦線で国のために戦った今泉先生。戦後は焼け野原の日本をゼロから復興し、ビルマの人々に恩返しするため、人生のすべてを捧げたお話は心に響きました。まだまだ修行が足りない、誰かのために行動する想いを学ぶことができました。本日はありがとうございました。

(24歳・男性)

中隊が全滅した中で生き残られたその稀有な体験から、戦友への罪悪感を持ち、またビルマの人々への恩返しを思い立たれた、その感受性に感銘を受けました。現地の人々にお世話になった経験をお持ちの方は数あれど、私財を投げ打って奨学事業のような行動に出られた、というのは、「たらいの水」の発想と一体であったのでは。それが生き残られたこととつながっているのではないかと思えてなりません。

(47歳・男性)

近現代史研究会第24回聴講会が開催されました

◆近現代史研究会 聴講会(第24回)概要◆

  • 講演テーマ 「終戦秘話〜米艦隊を出迎えた軍使副官の回想」
  • 講師 塩﨑 博(しおざき ひろし) 先生

■開催日時

  • 平成25年5月19日(日) 15時〜
  • 受付開始  14時30分

■開催場所

  • アークヒルズコミュニティーセンター
  • 住  所:港区六本木1-3-39 アークタワーズイースト2階
  • アクセス:地下鉄南北線 六本木1丁目駅 3番出口より徒歩3分

聴講会中のスナップ     聴講会中のスナップ
塩﨑 博先生とのスナップ     塩﨑 博 先生



■講師プロフィール

大正11年生まれ。昭和18年10月、関西大学在学中に学徒出陣。
同年12月、二等水兵として大竹海兵団に入団。海軍予備学生合格後、武山学生隊での基礎教程を経て館山海軍砲術学校にて術科教育(対空)を受ける。
昭和19年12月、少尉任官とともに大湊海兵団へ入団、翌20年4月の大湊警備隊勤務発令に伴い参謀附となる。
サイパン特攻作戦の一員として特攻要員となり夜間訓練を行なうも、空襲により出撃前に搭乗機が破壊され一命を取り留める。
四国宇和島の山中にて終戦。その後、大湊まで米艦隊の水先案内人を命じられ、無事任務を果たし復員。

参加者の感想

じっくりお話を伺うことができ、とても良い機会を頂戴したと思っております。水先案内人として米軍と接した際、相手の事を知る事が大切だとおっしゃっていたのが心に残りました。無から有が出る「無は絶望ではない」も心に響きました。本日はありがとうございました。

(36歳・女性)

今日は塩﨑先生のお話により、当時の世相、若者の心境等を知ることができました。先生が海軍に志願されたエピソード等とてもユーモアにあふれ親近感を持たせていただきました。祖国・家族を守る一念から特攻志願に一歩前へ出られた日本男児の心境には敬意を表します。今日の貴重なお話を伝えてまいります。ありがとうございました。

(54歳・男性)

塩﨑先生のすべての話が、素晴らしく面白かった。若き時代、学生の頃の話、戦中の経験談、終戦直後の緊迫体験、そして戦後に於ける歩み……。91歳の御歳でこんなに興味深く伝えられることに驚嘆させられました。これからもますますお元気で、と祈念します。本日はありがとうございました。ステキな一日でした。

(50代・男性)

近現代史研究会第23回聴講会が開催されました

◆近現代史研究会 聴講会(第23回)概要◆

講演テーマ 「零戦パイロットが語る本土防空戦」
講師 中島又雄 先生

■開催日時
平成25年3月24日(日) 15時~
受付開始   14:30時



■開催場所
所在地 東京都港区六本木1-3-39 アークタワーズイースト2F
会場名 アークヒルズコミュニティセンター

聴講会中のスナップ     聴講会中のスナップ
中島又雄先生とのスナップ     中島又雄 先生



■講師プロフィール

大正14年生 熊本県出身(88歳)

昭和19年   海軍兵学校卒業(73期)
同年4月  霞ヶ浦航空隊に着任(この時、関行男大尉が教官)、93式中間練習機(俗称赤トンボ)による練習機教程を経て適正が認められ、戦闘機搭乗員(零戦)としての訓練を受ける。
昭和20年2月 飛行学生教程終了
同年3月 任 海軍中尉
同年6月 初陣でB29編隊を邀撃、以降、関西地区防空の任に着く。
同年8月15日 終戦
同月16日 特別攻撃隊編成下令
   同月17日 出撃中止下令
   同月20日 五航艦司令部より飛行停止命令
9月23日  復員
戦後は九州工業大学工学部を卒業、会社勤務の後、海上自衛隊に入隊。 海上幕僚監部技術部長、技術研究本部技術開発官船舶担当等の要職を歴任、昭和57年退官(海将)

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