第六回フィールドワーク「エリート士官を育てた幼年学校の教育と日常」
2011.10.15
フィールドワーク概要
■日時■ 2011年10月15日(土)
■場所■ 東京都港区六本木1-3-39 アークタワーズイースト2F
■参加人数■ 17名
フォトギャラリー
フィールドワークレポート
【参加者アンケート】
私は航空自衛隊生徒出身の現役航空自衛官ですが、大石先生の講演により、私が過ごした自衛隊生徒時代がどの部分にルーツがあるのかよくわかりました。
(33歳・男性)
大石先生のお話で、本当に教育の大事さを痛感しました。今の学校教育では全然ダメだと思いました。幼年学校での精神教育、教育勅語やサムライ精神など、今の日本に本当に大事なことではないかと感じました。これだけは言っておきたいということで「親は幼年学校へ入学させたことを申し訳なかったと思っていたが、本人は全くそう思っておらず、今の自分があるのはすべて幼年学校のお蔭だ」との知人の話、感動しました。正しい教育だった証拠ではないか。今の日本の教育に、取り入れるべきところは取り入れなければいけないと思いました。
(34歳・男性)
貴重なお話を伺うことができ幸いです。幼年学校について全く存じませんでしたので、大変興味深かったです。体験者でしか語り得ない様々なことが次々と出てきて勉強になりました。
(33歳・女性)
戦後、陸幼出身者というと世間知らずや非常識だといった批判がありますが、先生の言動を拝見すると全くそのようなことがなく、少し驚きました。また、海軍の江田島同様、エリート意識が高い印象もありましたが、そのようなことも全く感じませんでした。当時の日本にとって、陸幼がもたらした功罪をもう少し勉強したいと思いました。
(36歳・男)
子供の頃からの厳しい教育が人間を作るものだということが分かる。現代の学校教育は見習わなければと思う。ただし幼年学校はエリートを集めて教育したのだから可能であったのかもしれない。やはりエリート教育は必要だと思う。間違った「平等」観念がエリート教育の壁になっているように思う。
(68歳・男性)
穏やかな語り口で、自らの血肉となった幼年学校の教育の内容を語っていただいたと思います。部下を率いての心構えや精神を日頃から養われていたことが分かりました。三つ子の魂百までも、ではありませんが、十三の少年の魂百までも、という感を強くしました。
(50代・男性)
当時の時代の様子など、短い時間でしたがよくわかりました。DVDの映像が印象的でした。
(44歳・男性)
最初、幼年学校はただただ殺伐とした雰囲気に満ちていたのだと思っていましたが「あんな立派な環境で、最高の同期を得られた」と嬉々と語る大石先生のお話をお聞きし、幼年学校はまさに最高の環境かと思いました。私も大石先生のように、これからはいたずらに「暑い、寒い」だと言ったり、ラクな姿勢をとったりしないで、常にびしっとした姿勢を保っていきたいと思います。
(23歳・男性)
陸軍幼年学校の概要を知ることができた。日課時限に関しては防衛大学校と似ているところも多く、親近感がわいた。点呼の仕方も報告要領も同じ。ビデオも参考になりました。
(23歳・男性)
幼年学校という名称はよく聞くのですが、そこで具体的に何をしているのかは全く知らなかったので大変勉強になりました。大石先生のご性格から、陽気な側面が多いようですが、軍の学校というととかくイジメや体罰のイメージがあったので、かえって興味深く拝聴いたしました。
(34歳・男性)
軍縮期に地方の幼年学校が閉鎖していなければ、もっと精神修養を積んだ軍人が存在していたのかもしれない。五誓の大石先生の字がきれいでした。素晴らしい。また、英語がなかったことに驚きました。露語、仏語をやっていたとは。エリート士官を育てていたのに、語学(英語)をやっていなかったために大戦になってしまったという話は深い。ボタンの掛け違いみたいなものでしょうか。幼年のときに学んだことは、83歳になっても身についているという話が印象的。自分は今まで何をしてきたのだろうといつも思ってしまいます。
(23歳・男性)
幼年学校があったのは知っていたが、詳しくは知らなかった。ガチガチに硬いだけかと思ったが、素晴らしい教育環境であったことを知った。幼年学校が進んでいたとも言えるだろう。厳しいのは確かであったと思うが、それだけではなく、教育というものがきちんとされていたと思う。今日伺ったお話では、ご自身がそれだけの厳しいところにいたことを一切感じさない柔らかさであった。とはいえ、中学出身の陸士同期生との間には差があったことは少々驚きだった。外から見ると、たとえ中学出身であっても陸士出身というだけで硬い人と見えがちであるが、その中でも差があることに驚く。以前幼年学校出身の方を年少の頃から教育するため「変な人ができあがる」と称した人がいたが、その言葉をくつがえすお話だった。
(42歳・男性)
幼年学校の教育は非常に興味深かったです。日本の教育の原点の共通項を感じました(小賢しい人間を作らない)。戦記を読むと、幼年学校⇒士官学校出身の将校のことはジッポウ(実包)と呼ばれ、兵隊から大変尊敬されていたけれども、簡単に戦死する、という記述があります。幼年学校生徒は、このことを噂などで聞いていたのでしょうか。
(56歳・男性)
将来の軍人を養成するということで、とても厳しいイメージばかり先に浮かんでしまいがちですが、お話を伺うと全く異なるものでした。大石先生が語られた「素晴らしい環境、すばらしい教官、そしてすばらしい教育」に感謝しておられること、これがすべてを物語っていると思います。つらいこと、大変なこともあったと思いますが、さわやかな空気が感じられた3時間でした。
(50歳・男性)